ザ・ベスト盤

Cocco( 真喜志 智子 ) ザ・ベスト盤歌詞
1.カウントダウン

作詞:こっこ
作曲:こっこ

まだ間に合うわ今なら
まだ戻れるわ急いで
あの女にはできない
この想いには勝てない

さぁ 早くして
撃ち殺されたいの?

血迷った過ちに
気付いて泣き叫ぶがいい
はり裂けたこの胸に
甘えてごらんなさいな
時間がないわ
跪き手をついて
わたしに謝りなさい
力なくしなだれて
わたしを愛していると
つぶやきなさい。

まだ弾丸は飛ばない
まだこの愛も消えない
まだあなただけ見てるわ
足の指の先から舌を這わせて

さぁ 立ちなさい
撃ち殺されたいの?

その鼻をへし折って
倒して蹴り上げるわよ
言い訳が見物だわ
今さら何を言っても
遺言だけど
跪き手をついて
わたしに謝りなさい
力なくしなだれて
わたしを愛していると
つぶやきなさい。

血迷った過ちに
気付いて泣き叫ぶがいい
はり裂けたこの胸に
甘えてごらんなさいな
時間がないわ
跪き手をついて
わたしに謝りなさい
力なくしなだれて
わたしを愛していると
つぶやきなさい。

つぶやきなさい

3つ数えるまでに
天使に会える

さぁ 目を閉じて
撃ち殺してあげる。
3.2.1


2.強く儚い者たち

作詞:こっこ
作曲:柴草玲

愛する人を守るため
大切なもの築くため
海へ出たのね
嵐の中で戦って
突風の中生きのびて
ここへ来たのね

この港はいい所よ
朝陽がきれいなの
住みつく人もいるのよ
ゆっくり休みなさい
疲れた羽根を癒すの

だけど飛魚のアーチをくぐって
宝島が見えるころ
何も失わずに
同じでいられると思う?

人は弱いものよ
とても弱いものよ

愛する人の未来など
遠い目のまま言わないで
声が聞こえる?
私の部屋へいらっしゃい
甘いお菓子をあげましょう
抱いてあげましょう

固い誓い交わしたのね
そんなの知ってるわ
“あんなに愛し合った”と
何度も確かめ合い
信じて島を出たのね

だけど飛魚のアーチをくぐって
宝島に着いた頃
あなたのお姫様は
誰かと腰を振ってるわ

人は強いものよ
とても強いものよ

そうよ飛魚のアーチをくぐって
宝島が見えるころ
何も失わずに
同じでいられると思う?

きっと飛魚のアーチをくぐって
宝島に着いた頃
あなたのお姫様は
誰かと腰を振ってるわ

人は強いものよ
そして 儚いもの


3.Raining

作詞:こっこ
作曲:こっこ

ママ譲りの赤毛を
2つに束ねて
みつあみ 揺れてた
なぜだったのだろうと
今も想うけれど
まだわからないよ

静かに席を立って
ハサミを握りしめて
おさげを切り落とした

それは とても晴れた日で
未来なんていらないと想ってた
私は無力で
言葉を選べずに
帰り道のにおいだけ
優しかった
生きていける
そんな気がしていた

教室で誰かが笑ってた

それは とても晴れた日で

髪がなくて今度は
腕を切ってみた
切れるだけ切った
温かさを感じた
血にまみれた腕で
踊っていたんだ

あなたが もういなくて
そこには何もなくて
太陽 眩しかった

それは とても晴れた日で
泣くことさえできなくて、あまりにも
大地は果てしなく
全ては美しく
白い服で遠くから
行列に並べずに少し歌ってた

今日みたく雨なら きっと泣けてた

それは とても晴れた日で
未来なんて いらないと想ってた
私は無力で
言葉を選べずに
帰り道のにおいだけ
優しかった
生きていける
そんな気がしていた

教室で誰かが笑ってた

それは とても晴れた日で


4.雲路の果て

作詞:こっこ
作曲:こっこ

ちぎれた空の波間から
こぼれさす光の道しるべ

近づいていく静寂に
やわらいだ縁どりが燃えてる

昔 見た聖書のページを
想い出すと あなたが笑った

この目さえ
光を知らなければ
見なくていいものがあったよ
からだが
あなたを知らなければ
引きずる想い出もなかった

六弦を奏でる指は
わたしだけ守るには幼く

くちづけは花びらに埋もれ
砂を噛むようにベルが鳴る

踊り子は悲しみを纏い
つぶれた足 舐めては歌った

この目さえ
光を知らなければ
見なくていいものがあったよ
からだが
あなたを知らなければ
引きずる想い出もなかった

ひかり舞う届かない海で
あふれる夜にあなたが見えるよ

小鳥が
声を殺していれば
あの時翼が折れてたら
あなたが
わたしを抱いていたら
今でも溶けあっていられた?

この目さえ
光を知らなければ
見なくていいものがあったよ
からだが
あなたを知らなければ
引きずる想い出もなかった


5.樹海の糸

作詞:こっこ
作曲:柴草玲

悩める胸に
あなたが触れて
雨は 終わると想った

だけど誓いは
あまりに強く
いつか張り詰めるばかり

糸が絡まりながら
ただれゆくように

永遠を願うなら
一度だけ抱きしめて
その手から 離せばいい
わたしさえ いなければ
その夢を 守れるわ
溢れ出る憎しみを 織りあげ
わたしを奏でればいい

信じていれば
恐れを知らず
独り歩けると知った

長い手足が
手探りのまま
森へ迷い込んだ時

深い樹海は暗く
祈り のみ込んで

この声を聴いたなら
泣き叫び 目を閉じて
何ひとつ 許さないで
あなたさえ いなければ
この夢を 守れるわ
溢れ出る憎しみを 織りあげ
あなたを愛し 歌うの

永遠を願うなら
一度だけ 抱きしめて
その手から 離せばいい
わたしさえ いなければ
その夢を 守れるわ
溢れ出る憎しみを 織りあげ
わたしを奏でればいい

やさしく殺めるように


6.ポロメリア

作詞:こっこ
作曲:こっこ

金網の向こう
陽に灼け果て
干からびてく 通り道

知らない横顔を
目で追いかけ
萌えた花の蜜をのむ

ここから走り出す
力が欲しい
小さく丸まって
その合図を
いつだって 待っていた

見上げれば
終りをみたこともない
目眩を覚えるような空(あお)
あの丘を越えれば
いつも あなたがいた
さよなら かわいい夢

“おまえはいい子だ”と
愛しい声
錆びた欠片 積み上げて

“お前のためだよ”と
キスをくれて
陽はまた落ち 夜が明ける

まっすぐ笑えない
だけど笑って
わたしのためだけに
走れるなら
まっすぐに 守れたら

繋がれた風さえ
動き始める
岬にやさしい雨の跡
強い光は
影を焦げつかせて 冷えた
愛から 覚めるように

見上げれば
終わりをみたこともない
目眩を覚えるような空
あの丘を越えれば
いつも あなたがいた
さよなら かわいい夢の匂い

繋がれた風さえ
動き始める
岬にやさしい雨の跡
強い光は
影を焦げつかせて 冷えた
愛から 覚めるように


7.水鏡

作詞:こっこ
作曲:こっこ

瑠璃色の波を巻いて
生々しいぬくもりは
静かに 呼び合い
面影は 夕立ちのように

汚れないのは 届かないから
犯した日々まで 美しいだけで

あなたの歌が
きこえないように 耳をふさいだ
あなたの指が しみついたままで
上手に歩けるはずもないのに
わたしは何処へ?

笑ってと あなたは言う
赤い靴で踊ってと 囁く
それでも 紫陽花は死んでしまった

疼きだすのは 健気な肌で
傷んでいくのは 懐かしい景色

あなたの歌が
きこえないように 耳をふさいだ
あなたの指が しみついたままで
上手に歩けるはずもないのに
わたしは何処へ?

あなたの歌が
きこえないように 耳をふさいだ
あなたの指が しみついたままで遠くへ
からまる舌を
切り落としたのは あなたじゃなくて
もつれた腕に 爪を立てたのは
今さら 水面に歪む影

さぁ わたしは何処へ?


8.けもの道

作詞:こっこ
作曲:こっこ

手を伸ばせば
その髪に
爪を磨けば
届きそう

ねじるように
捕まえて
飛び散るまで
目を あけて

誰かわかる?
わかるでしょう?

辿り着けばきっと
見せてあげるわ
最後まで瞬く
悪い夢
抉じ開けた唇
溢れるぐらい
垂れ流した愛を
詰め込んで

嘘には罰を
月には牙を
あなたに報いを

割れた夜に
カマイタチ
りんごの木に
詩を彫る

むせるような
けもの道
終わりのない
迷い道

震えるでしょう?
苦しいでしょう?

息を削りながら
さぁ 逃げなさい
闇が続く限り
もがく星
この足を伝って
縺れた記憶
溺れるほど赤い
吹きだまり

傷には雨を
花には毒を
わたしに刃を

嘘には罰を
月には牙を
あなたに報いを


9.星に願いを

作詞:こっこ
作曲:柴草玲

歩みも甘い
拙い声
騒がないで
血飲み子ちゃん

浸ってないで
滲みたぐらいで
濡れたなんて
笑えるから

泥にまみれた
ままごと遊びなのね
夢物語り
逃げ遅れたのは誰?
おとぎの国
幻を見たの

願いは
流れ星よ 叶うものならば
激しく 降り続けて
月さえも落として
夜空を彩る想いなど
燃え尽きてしまえばいい
明けることもない
闇夜は 安らかに。

ひらかないで
ひろげないで
やさしい手で
触らないで

慰めないで
構わないで
労らないで
歩けるから

この胸が 腕が
髪が喉の奥で
継ぎはぎだらけで
紡ぎ始めている
涸れるほど泣いても
このままで

願いは
流れ星よ 叶うものならば
激しく 降り続けて
月さえも落として
夜空を彩る想いなど
燃え尽きてしまえばいい
明けることもない
闇夜は 安らかに。

わたしは
置き去りにされて
いくのだから
沈めて 戻れないぐらい
どうか 走って
空耳だけを頼りにして
ひどく濡れてる記憶は
あなたを また
ねぇ 探してしまうから。


10.羽根~lay down my arms~

作詞:こっこ
作曲:こっこ

あなたを
撃ち落とした
わたしの
青い武器は
錆びてしまった

屋根には
虚ろな鳩
甘美な
言葉だけを
食べてしまった

返らない
戻らない
何もない
これ以上

ああ 想い出だけで
繋がるしかなくて
ああ 途切れてしまう
息も絶え絶え
羽根は舞い上り
土へ帰る

青空
飜して
はだけた
白い胸は
焦げてしまった

螢火が
降りしきる
追憶の
その果てで

ああ 抱かれていても
季節を丁寧に
ああ 撫でていられない
もうすぐ散るよ
羽根は燃え尽きて
空へ帰る

ああ 想い出だけで
繋がるしかなくて
ああ 途切れてしまう
息も絶え絶え
羽根は舞い上り
抱かれていても
季節を丁寧に
ああ 撫でていられない
もうすぐ散るよ
灰は燃え尽きて

どこへ行こう?


11.風化風葬(スタジオバージョン)

作詞:こっこ
作曲:こっこ

崩れ堕ちるあなたに
最後の接吻をあげる

すがりついた昨日を
振り払って私は星を辿る

行かないでって言って
離さないと言って
救いを求めて
膝をついて呼んで

悲しみ愛より深いのは だあれ?
生まれ来る風に吹かれ 泣いて

でも 大丈夫
あなたはすぐに
わたしを忘れるから

花を摘んで下さい
きれいな花を贈ってね

朽ちて傷む言葉と
冷めていくあなたを見届けるため

永遠だと言って
愛してるって言って
枯れていく夢を
腕に抱いて感じて

壊れてしまうのは何故なの なんて
今は動けない足で いつか

でも大丈夫
わたしはきっと
あなたを忘れるから

…忘れるかな?

行かないでって言って
その声で言って
後ろ髪引いて
無理にでも抱いて

悲しみ愛より深いのは だあれ?
生まれ来る風に吹かれ 泣いて

壊れてしまうのは何故?
今は動けない足で いつか

でも大丈夫
あなたはもう
わたしを忘れるから

…忘れたかな?


12.焼け野が原

作詞:こっこ
作曲:こっこ

ねぇ 言って
ちゃんと 言って
私に聞こえるように
大きな声で
もう 泣かないでいいように

目の前で あなたは
やさしく 笑ってみせるけど

動けないのは
あなただけじゃない

だから 抱いて
ちゃんと 抱いて
この体に残るように
強い力で
もう 泣かないでいいように
どこまでも
行けるような気がしてた
でも 寒くて
とても 寒くて歩けないよ

でたらめな願いを
託して音を捧げましょう

私が消えれば
楽になるんでしょう?

じゃなきゃ 言って
ちゃんと 言って
聞こえないふりをしないで
ここに居たいの
私は側に居るのよ
聞いて
ちゃんと聞いて
言葉にもならないのに
全て欲しくなってしまう
無様な火傷

雲は まるで
燃えるような ムラサキ
嵐が来るよ
そして行ってしまう いつも

ねぇ 空は遠すぎる

言って
ちゃんと 言って
聞こえないふりをしないで
ここに居たいの
私は側に居るのよ
抱いて
ちゃんと 抱いて
この体に残るように
強い力で
もう 泣かないでいいように
どこまでも
行けるような気がしてた
でも 寒くて
とても寒くて 歩けない

もう 歩けないよ。


13.Rainbow

作詞:Dr.StrangeLove
作曲:Dr.StrangeLove

悲しみの海に 舟を浮かべて
虹の行く先を 探している

二人暮らした日々は 遠い記憶の果て

きっと僕達は只違う空の下で
ずっと夢みてた場所へ
旅を続けてる

さよならさえ 言えないでいた
夜明けが来るのを只待っていた

二人過ごした瞬間は遠い記憶の果て

きっと僕達は只違う風の中で
ずっと夢みてた場所へ
旅を続けてる

二人暮らした日々は遠い記憶の果て

きっと僕達は只闇にまぎれて
ずっと信じてた場所へ
旅を続けてた そうさ

きっと僕達は只違う空の下で
ずっと夢みてた場所へ
旅を続けてる


14.ガーネット

作詞:こっこ
作曲:こっこ

会いたい人を 指折り数えて
会えない人だけ 溢れて 零れて
失くし物に 馴れ過ぎた

この手が満ちる時
血まみれ 鮮やかに巡る
遥か果て無く 愛しい日々よ
ひかるひかる 今も美しきもの
どうか私に 強い力を

流れ逝く舟に さぁ 手を振って
与えられた 10と10の指
使い熟せない 銃と10の杖
茜の虹 瞬く間に 次の波が還る
教えて どこまで走ろうか

もしも夜明けが 眩しいのなら
もっともっと 高く晴れ渡るなら
痛い雨なら その矢を受けて
流れ行く川に 新しい舟を

亡くし物に 馴れ過ぎた
この手が満ちる時
血まみれ 鮮やかに巡る 遥か
遥か果て無く 愛しい日々よ
ひかるひかる 今も美しきもの
どうか私に 強い力を

未だ見ぬ海で 月は輝く
もしも夜明けが眩しいのなら
もっともっと 高く晴れ渡るなら
痛い雨ならその矢を受けて
そしてきっと ここに
あなたが居て


15.音速パンチ

作詞:Cocco
作曲:Cocco

サア 始マリノ接吻ヲシテ
初メテノ接吻ヲ
モウ 此所迄来タラ
躊躇(タメラ)ウ方ガ×阿呆
ヤサシイ腕デ
ブチ壊シテ見セテ
ドウセ 転ガッテクナラ
音ノ速サデ

サア 大キナ声デ
言エナイト雖(イエド)モ
耳元デ囁イテ
中ニ届ク迄ニ
冷タクナッテ ソウ
御悪戯(オイタ)ニ悶エル
ネェ 背中合ワセノ儘(ママ)
窃カニ突イテ

蝋燭(アカリ)ヲ灯セ
錆ビ附イタ手デ
甘エタ願イ
叶エテ賜レ

風ガ吹ク 此ノ辺ヲ 埋メテヨ
腰抜ケノ 姿勢デ オイデヨ
聞キ分ケノ 良イ 御利口坊ヤ
腰抜ケノ 視線デ 抜イテ


16.流星群

作詞:Cocco
作曲:Cocco

覚えてる?
やわらかい うばら

愛してる?
わがままな歌だよ

海を見ていた
想い出だらけ
祈るばかりで
痛めつけた

廻れ 天体(ほし)よ 光り 放ち
進め 前へ 前へ
走れ そして
手を取るのは いつか
どこか 辿り着いた時に

悲しみの
木の葉舟の上

返らない
夜は明けてしまう

全て知ってた
それでも触れた
他には何も
見えなかった

こんな空に きれいなまま
誰か 泣いて 泣いて
どうか 光れ
たかが 愛の歌よ 響け
窓を 開けて 放て


17.blue bird

作詞:Cocco
作曲:Cocco

go round and round
move in a spiral
around again
and reach you

go round and round
a bird is singing
that calls for blue wind

I hold it, which I haven't seen
the softly... new sin
but someday I will
surely... with my dirty hands

lead me
when the moment of my end arrives
I wish
these eyes will open wide

please see the end of me
please see the end of me

please see and kill me, please

add ground to the earth
fill it up with the ocean
where do we sprinkle our own bones?
and where are we going?

there are days that I want to protect
though there are some oaths about things,
I can't keep my dreams...
now... past... and you

If you let me... If I lose
there is no deceit
and I wish I can exist
surely I'll take you... I'll take you...

lead me
when the moment of my end arrives
I wish
these eyes will open wide

please see the end of me
please see the end of me

please see and kiss me, please

burning asphalt stings my bare feet
I don't care to jump out of here
but I want to see you
tomorrow again

lead me
when the moment of my end comes
I wish
these eyes will open wide
I believe it
someday... someday
I'll reach you

I can't heal everything
but I'll
take them and you


18.陽の照りながら雨の降る

作詞:Cocco
作曲:Cocco

あなたを見た
木の影

踊るような
日溜り

鍵を掛けた
ピアノも

歌うような
お天気

ハイヤイヨ
山、動く日に

ハイヤイヨ
燦々と 雨

忘れたのに
残った

生きるように
歩いた

許さないで
わたしを

失くさないで
あなたを

旅の者は見た
燃ゆるよな 朱

帰る者は言う
恋しい 愛しい
会いたい

守りたい
あなたを

ハイヤイヨ
山、動く日に

ハイヤイヨ
燦々と 雨

ハイヤイヨ
闇に 堕ちれど

ハイヤイヨ
上がれ 群れ星よ

上がれ 群れ星よ


19.甘い香り

作詞:Cocco
作曲:Cocco

雲が動き出す前には 行こうぜ
流れ出したら あっという間 あっという間

きみはどこで泣いてるの
ぼくはいつも待ちぼうけ

ばらも何やら咲いたのに

Hi, high なのにgood-bye, bye-bye

遠い惑星(ほし)の謎々とか 知ってるぜ
淡い こそばい ここんとこ突っ突くなよ

大事大事に抱えても
こぼれてしまうもんだな

空は こんなに青いのに

Hi, high なのにgood-bye, bye-bye

届かないから叫んだ人混みの中で
消えてしまいたいと願う夜もあって

だけど 想い出すよ

Hi, high なのにgood-bye, bye-bye


20.燦

作詞:Cocco
作曲:Cocco

燦(さん)しゃんりらりらとぅるりん珊々(さんさん)

真黒な やわらかい暗闇に
咲いたのは 桃色の蓮の花

不思議な 星のお話

惹き合う手と手が触れたらもう

見上げて
幾億の星が 廻り巡り
これくらいの歌も 砂の粒

いつか 会いに来てよ
君を待つ

途方にくれている 鳥たちも
招いてさあさ、大きく歌いましょう

その頂を 目指そう

光の中 想い出は旅立つ

そこら中に かわいいヘビイチゴ
抜けない棘 新たな青いトゲ
愛の歌だけ 掲げてらったらった
両手いっぱい 高らかに響いて

いつか 会いに来てよ

君を待つ


21.ジュゴンの見える丘

作詞:Cocco
作曲:Cocco

まだ青い空
まだ青い海
終わりを告げるよな
真白色

泣きたかろうに
引き受けた夢
しゃらしゃら珊瑚
声も上げずに

もういいよ
目を閉じていい
もういいよ
少し おやすみ

悲しみは いらない
やさしい歌だけでいい
あなたに降り注ぐ全てが
正しい やさしいになれ

色とりどりに
煌(きら)めく世界
継(つ)いで接(は)いで連ね
恥さらせ

どこへ向かうの?
泣き疲れても
名も無き花は
咲いてくれよう

目を開けろ
帰ってきたよ
目を覚ませ
信じてほしい

悲しみは いらない
やさしい歌だけでいい
あなたに降り注ぐ全てが
正しい やさしいになれ

もういいよ
目を閉じていい
もういいよ
少し おやすみ

笑っていてほしい
守るべきものたちに
明日も訪れる何かが
正しい やさしいであれ

悲しみは いらない
やさしい歌だけでいい
あなたに降り注ぐ全てが
正しい やさしいになれ

正しい やさしいになれ

正しい やさしいであれ


22.絹ずれ

作詞:Cocco
作曲:Cocco

鳥が堕ちた
私が殺った

夢を見てた
君が染みた そこら辺で
小さな声を
聞いた気がする

この手を
握るのは
誰だろう
いつだろう
今だけ
欲しいのは
なぜだろう
いつからだろう

独りで行くのは
皆 同じだろ

おとぎ話の数
泣いて

空を仰ぐ
海の向こう

ここじゃ だめで
どこへ行こうと 探してる
ママの着物に踊る
さくら色

秘かに
想うのは
自由だろう
きれいだろう
手を下したら
もう
罪だろう
汚れるだろう

独りで泣くのは
今度だけだろ

おとぎ話は捨てて
行け

おとぎ話の数
抱いて


23.ニライカナイ

作詞:Cocco
作曲:Cocco

その目が欲しいの
微笑んでくれまいか
ベルを鳴らして
そこに居てくれまいか

永久の
ニライカナイ

祈りを掛ける者 在れば
諸共 燃やす者も有りの世の中
愛(かな)よ 愛々(かなかな) 命(ぬち)どう 宝だから

蹴散らしながら 歩けど
もっと赤花
白妙の雲 奪って
もっと雨

龍神よ 出でよ
眠れぬ獅子よ 叫べ
生まり島 忘んなよ
踊れ 踊れ 輪になれ

手を振って
ニライカナイ

祈りを掛ける者 在れば
諸共 燃やす者も有りの世の中
雨は(あやみ) 雨(あやみ)は(あやみ) 罪人の上にも降る(とぅんがにんぬういんふゆん)

蹴散らしながら 歩けど
もっと赤花
白妙の雲 奪って
もっと雨

右へ左へ 火を吹き
ひとつふたつ
西へ東へ
雨は 罪人の上にも降る
南の風の中


24.玻璃の花

作詞:Cocco
作曲:Cocco

映ゆる野に風
私にも雨

行け ひかりの
ひかりの射すほうへ

荒れど撫ぜれど
在るべき風の息吹き
強くも弱くもまた
いずれも君

花を編んだら
誰にあげましょう

さぁ 行こうか
行く宛 無くとも

永遠を恐れ
戦(おのの)くなかれバラよ
今日も朝一番に
会いに行くよ

もう 何もない
引き止めるものは 何も
ただ 明日も君に
会いたかった

今日も朝一番に
会いたかったよ

うれしかったよ


25.群青の谷

作詞:Cocco
作曲:Cocco

留まることなかれ
青い水面に湛えよ
永遠に歌え花の色
白い山鳴り降り積む

嵐の後
眩い光を見た
薙ぎ倒されたはずの
子守唄

愛しき星がひとつ
ため息に似た声を
上げる

行かないで
仰ぎ見て
もがいても足りない
この腕は
守りたい
覚えてる
あなたがくれたもの
全て

守りたい

山が泣いた
上手にあやせなかった
りんごの花 桃の香
牡丹雪

険しき道をひらり
踊るように駆けてく
だけど

届かない
帰りたい
渦巻いて震える
ここに来て
抱きしめて
覚えてて
その目で見たもの
全て
抱きしめて

行かないで
仰ぎ見て
もがいても足りない
この腕は

届かない
帰りたい
渦巻いて震える
抱きしめて
覚えてて
その目で見たもの
全て

守りたい

悲しむことなかれ
手をつなごう ひとつになろう
永遠に唱え君の夢
雨色の矢は降り止む


26.花柄

作詞:Cocco
作曲:Cocco

青い空に
手を合わせたって
月に祈らなきゃ
だめなんだろ?

ぶっ殺す



届いたのならば
ほんの一度
笑ってくれたって
いいだろ?
ぶっ殺す



I'm on a high /私はハイ
high,a high crime /重い重い罪
I'm highper enough /私はもうハイパー



雨も光る
きれいな空だ

愛してる?
くり返す?


27.鳥の歌

作詞:Cocco
作曲:Cocco

その目を閉じたら 青い鳥
ヨイシー ユイヤナ
虹の果てまで

笑っておくれな 青い鳥
ヨイシー ユイヤナ
群れ星の 美しいこと

空に溶けるなら 青い鳥
ヨイシー ユイヤナ
ヤンヤ ヨンナー ヨンナーよ

風にひとつ 鳥の歌